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2022,04,22, Friday ウクライナ侵略から見る台湾事情:齋藤健元農水大臣


ウクライナ侵略が昭和でもあるまいし、今発生しました。
この風景、幕末に黒船がやってきて、黒船の要求をのめば日本国内は大混乱、断れば江戸城砲撃。
ソ連崩壊後、ウクライナがソ連から離脱した時、アメリカ、ロシア、イギリスとウクライナとの間でブダペスト合意が締結された。そこでは、それまでウクライナが保有していた核兵器を領土内から全て廃絶するかわりに、アメリカ、ロシア、イギリスはウクライナの領土保全又は政治的独立に対する威嚇又は武力行使を控え、いかなる武器もウクライナに対して使用されないことを確約した。中国も同様の約束を表明した。
ところがどうでしょうか、今のウクライナの現状は。ウクライナは核兵器さえ廃絶しなければ、こんなことになっていなかったと悔やんでいるのではないか。
今回のウクライナ侵略から学んだ事。(1)アメリカは核保有国に対しては、軍事的アクションを起こさない、あるいは起こせないのではないか。(2)アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランスの国連の拒否権を持つ常任理事国が違法なアクションを起こしたケースにおいては、国連は機能しない。この学びから、「自らの国を自ら守る」為に、日本の安全保障について、今まで以上に踏み込んだ取り組みが必要になった。
中国の悲願、習近平国家主席率いる中国共産党にとって、台湾統一は必ず成し遂げなければならない悲願です。でなければ、なんで、三隻もの空母を保有し、軍事力の強化に邁進するのか、理由が分からない。先日、ある海上幕僚長経験者の方に、中国があれほど軍事力を増強する理由を聞いたら、その答えは、一言、「台湾」だった。
いつの日か、必ず、何らかの形で中国は台湾に手を出すでしょう。その時、アメリカは座視しない。そして必ず、アメリカは日本に協力を求めてくるでしょう。その時、日本はどうするか。台湾有事には、尖閣有事が当然含まれる。
「ノー」と言えば、日米同盟は崩壊する。「イエス」と言えば、どうなるか。それは、徹底的に中国を敵に回すことに他ならない。台湾に米軍基地はない。日本の米軍基地が攻撃されるのではないか、アメリカの行動は日本をベースにしたものにならざるを得ないわけだから、中国が在日米軍基地を狙うのは軍事的には正解かも知れない。しかし、それはないのではないか。世界第1位と第3位の経済大国を敵に回すことになるから。孫氏の兵法「敵を知り、己を知れば、百戦して危うからず」を学んでいる中国がそんな愚かなことをするとは思えない。
今の日本、長年、自分の国を自分で守ることをしてこなかったツケが回って来たのでは。日本の政治の崩壊と言われても仕方がない事態です。台湾有事は、日本有事なのです。