2014,11,27, Thursday バイオマス発電:銘建工業を視察研修しました。

岡山県真庭市の銘建工業を視察研修しました。1989年に17.000あった製材所の数は、2009年には7.000を切りましたが、そのような中、頑張っているのが銘建工業です。「発想を180度転換すれば、斜陽の産業も世界の最先端に生まれ変わる」の言葉どおり、従業員約200名の銘県工業は、年間25万立米の木材を加工しています。その原料はヨーロッパから輸入し、木造建築財の集成材として出荷しています。そのほか、CLT(直角に張り合わせた木)という高層建築用の木造パネルも生産しており、真庭市の市営住宅として建設が決まっているとのこと。
印象に残ったのは、バイオマス発電で、以前は産業廃棄物として処理していた木くず(年間4万トン、処理費用約2億4000万円)が全てバイオマス発電の燃料として活用できると共に、使用するすべての電力をバイオマス発電で賄え、年間約1億円が浮き、余った電力を売電し、その収入が年約5000万円とのこと。全体として年間約4億円も得しており、1997年に約10億円かけて建設したバイオマス発電所が、今はフル活用されています。
1960年代まで、エネルギーは全て山からきていました。今、日本の山の木が活かされつつあります。